2011年3月15日火曜日

体験談1:日本での手術を選択

発症年齢66才
2008年

7月2日 マンモグラフィ、超音波で腫瘍が見つかる。
8日 バンクーバー新報で知った「つどい」の集まりに参加
10日 生検実施
16日 家庭医からBad Newsを聞く
29日 手術担当医に会うと、左乳房全摘を告げられる。
8月はドクターのホリデーで休み、次回は9月5日といわれ、一ヶ月以上待つだけの状態に戸惑いを覚える。詳しい説明を聞くには、私の英語力では無理であった。

それで「つどい」のメンバーに相談した所、日本で手術をされた方が、日本での治療を勧めてくださり、すぐにご自分の医師に連絡してくださる。
東京の癌研有明病院の乳腺科に9月9日にアポイントが取れる。
日本での治療の道が開かれ、これで納得して病気と向き合えると元気になる。
私の家庭医に話すと承諾してくださり、ここでの検査結果と資料を持って行くために手配して頂く。

9月9日と17日にさらに詳しい検査があり、ここでの結果と照らして診断を聞く。乳房の近くに0.8mmの腫瘍が2つあり、ステージ1との事。
温存の選択も出来るといわれる。
私自身の病歴や身近な人の体験を考慮して、術後の放射線や化学療法、ホルモン治療を避けたいと思い、全摘を希望する。

10月6日 手術。リンパ節転移がない事が判り、ホッとする。

日本で手術を受けて良かった事:
  • 自分の希望を理解して頂き、納得して手術を受けられた。
  • たくさんの乳がんの患者さんと知り合い、色々な面で情報を得、勇気をもらった。
  • 快適な環境で3週間入院でき、家族の負担も少なかった。
  • 海外在住でも病院で受け入れて下さる道があることを知った。

現在は 半年に一度 チェックを日本でしています。
手術の痕を見ることにも慣れ、現在元気で過ごせる事を感謝しています。

乳がんは早く見つける事が本当に大切であると思います。
自分の身体になにか違和感を感じたら直ぐに検査しましょう。
そして、積極的に情報を集める事、通訳を求める事、私は直ぐに「つどい」に出席して、私に適した道を教えて頂いて本当にラッキーだったと思います。

この病気を通して、いのちには限りがあること、残された時間を 目的を持って大切に生きていきたいと願っています。

最後にこの「つどい」を立ち上げ、今日まで苦労して下さった方々の働きに感謝を申し上げたいと思います。