2011年3月14日月曜日

体験談7:発見から治療の流れ

発症年齢 39歳
2010年

発  見 5月28日(2010年)
マンモグラフィで。毎年チェックアップとともに受けるようにしていましたが、過去2年間は受けていませんでした。私の場合、しこりなどはなく、医師の触診でも確認されませんでした。

バイオプシー(生体組織検査) 8月16日 
局部麻酔で細胞組織を採取する“針生検”と呼ばれるものでした。1週間後、ファミリードクターより結果は乳がん、ステージ等の詳細は手術担当医から直接聞くように連絡を受けました。
今まで大きな病気をしたことも、乳がんについての知識もなく、どの程度深刻なのかもこの時点で知らされてなかったので、不安をかきたてられました。手術担当医の予約が1か月先だったので、その間本やインターネット、またつどいのメンバーに話を聞いて情報収集をしました。

手術担当医との面談 9月20日
最悪のシナリオも考えて臨みましたが、結果は初期の手前のプリキャンサー。非浸潤癌という乳管に留まっている癌で、その部分を取除く手術をするという説明を受けました。癌=抗がん剤=重い副作用と思っていたので、ほっとしました。

温存手術 10月8日
人生初の手術、しかも日帰りと聞いて緊張しましたが、麻酔から気持ちよく目覚め、痛みも余りなく、普通に元気でした。傷口も2cm位の1本線でした。

オンコロジスト(腫瘍スペシャリスト)との面談 12月3日
手術担当医からキャンサーエージェンシーのオンコロジストにまわされ、今後の治療について話し合いました。 経過は良好、MRIなどの検査でも問題はありませんでしたが、再発のリスクを下げるため放射線治療を受けることに同意しました。

放射線治療 2月25日-3月18日(2011年)
痛みもなく、所要時間は10-15分程度なのですが、3週間、週末を除いて毎日通院するのが大変でした。3週目あたりから炎症が始まり、皮膚がボロボロになりましたが、お陰で傷口が分からないくらいに消えました。

その後
6ヶ月後のマンモグラフィとウルトラサウンドで問題がなかったので、今後は年に1回のマンモグラフィとファミリードクターへの受診のみで経過をみることになりました。

*****乳がんになって*****
まさか自分が、どうしょうという気持ちでしたが、“つどい“の存在を知り、メンバーの方々のお陰で、現状を受け入れ、治療に向き合うことができました。そして、日本にいる家族を含め、友人、周りの人たちの暖かいサポートで乗り越えることができたと感謝しています。
また、乳がんについて調べたり、通院の際にキャンサーエージェンシーの主催するプログラムやセミナーに参加したりして、今まで知り得なかったことをたくさん学びました。ボランティアを含め、BCキャンサーエージャンシーのサポート体制は本当に素晴らしいと感心しました。
乳がんは早期発見が鍵になります。BC州では40歳を超えるとマンモグラフィは無料で受けられますが、40歳未満でもファミリードクターが必要と認めれば受けることができます。少しでも気になっている方、また私に限ってと思っている方も、先送りにしないですぐに検査を受けて頂きたいと思います。